25.08.05
読みもの
総合型選抜入試[専願体験型](以降、専願体験型入試と略)の出願開始まで一ヶ月を切りました。
専願体験型入試は、どの学科?コースを受験いただく場合も、試験内容は体験授業と面接の組み合わせになりますが、「面接が苦手」だと感じている受験生も多いのではないでしょうか。そんな皆さんにこそ、エントリーシートの作成に注力することをおすすめします。面接では、エントリーシートに書いたことが、間違いなく質問の材料になるからです。
この記事では、芸工大のエントリーシートを書くポイントについて詳しく解説していきます。
こちらがそのエントリーシート。出力サイズはA4で、片面のみの体裁になります。
(エントリーシートのダウンロードはこちら)
エントリーシートには、3つの設問があります。
それぞれの設問に、何を?どんなふうに書くかによって、面接時の質問内容が変わってくるわけです。
まずは1つ目の設問。
あなたがこれまで一番熱心に取り組んだことは何か。そのことを通じて何を学んだか。
例年この設問には、高校の部活動や文化祭での取り組みなど、高校生活のことを書く受験生が多い印象ですが、高校での活動に限定した欄ではありません。
あくまで、これまで、そしていま、皆さんがどんなことに夢中なのか?一生懸命やってきたのかを書く設問です。なので、どんなことでもいいんです。
どんなことに対して気持ちが動く人なのか、どれくらい情熱を注げるのか。
こうしたことが読み手に伝わるように意識してもらえたら、より良い内容になるのではないかと思います。
続いて2つ目の設問。
大学に入学してどのようなことを学んでいきたいか。なぜそのことを学びたいと思ったか。
この項目は、例年受験生の多くが同じようなことを書いているように感じます。
例えば、映像学科志望の受験生が、こんな内容を書いたりします。(※あくまでも例です)
…… 私は映像学科で映像全般を学びたいと考えています。映像学科では、企業や地域と連携したさまざまな演習やプロジェクトを積極的に行っているので、参加することでいろいろなことを学べると考えています。また、さまざまなジャンルで活躍する経験豊富な先生たちから教われることも芸工大を選んだ理由です。……
大学案内や大学Webサイトに書いてある、学科の特徴に共感してくれていることは読み取れますが、学びたい理由?意思については弱いように感じます。
ここで書いてほしいのは、皆さん一人ひとりの中にしかないこと です。
そもそも、〇〇を学んでみたいと思った最初のきっかけはなんだったか考えてみてください。
それが、「とある作品との出会いだったのか」、「本を読んだことがきっかけだったのか」、「周囲の人からのすすめだったのか」こうしたことを具体的に教えてください。そうした具体性があればあるほど、聞く側としては「なるほど、それなら分かるなー」と腑に落ちるわけです。
なので、大学で〇〇を学びたい、という思いや理由はなんとなくではなく、これをこうしてみたいから?こうできるようになりたいから、としっかり表明できるようになってほしいと思います。
最後に3つ目の設問。
大学を卒業後、どのような進路を考えているか。その進路を実現するために大学でどのようなことに取り組むのか。
この設問は、単に卒業後の進路を聞いている訳ではなく、目標達成、夢の実現のために何が必要なのか、その分野や業界を調べ、志望学科?コースでの学びの繋がりがあるかどうかを見ている、とも言えます。
言い換えれば、皆さんの学びたいという思いがどれくらい本気かを見ている、ということです。
したがって、自分の将来像をできるだけ具体的に描き、その目標に向けて大学でどのような力を身につけたいのかを明確に伝えることが大切です。
例えば、志望する分野の仕事に求められるスキルや知識を調べ、それを大学でどう学べるのか、どんな授業やプロジェクトに参加したいのかを結びつけて書くことで、説得力のあるエントリーシートになります。
ということで、今回は芸工大のエントリーシートについてお伝えしました。
まずは、頭の中にあることを書き出して、どんどん言語化してみることから始めてください。行き詰まった時は、家族や友達、先生と話しながら考えを整理していくことで、自分では気付かなかった想いが見えてくることもあります。
やってみるとなかなか大変な作業ですが、自分自身としっかり向き合って頑張ってください!?